六畳一間

ボーイッシュなレズは彼女を作るのが大変だ

2024-01-01から1年間の記事一覧

アイデア職人のしごと道具

レズビアンの恋愛ネタが尽きたので、きょうは私のしごとの話など。 私は企画と文章執筆で生計を立てれたらと思っている。フリーランスを目指していて。お客さんとの会話がはずむだろうと思い、ていうか私自身が興味があるので占いのできる人を目指してて。 …

セクシーではないけれど

私はセクシーではない。哀しいほどに。 10代の頃、いまもつき合いのある友達Mが大人っぽくてセクシーで憧れた。Mは背の高い美人でお姉ちゃんの影響で音楽に詳しくて、別の高校の大人っぽい友達とクラブに出かけていた。いまは体調を崩しているけれど、Mは…

春の雨

夜の駅前は雨に濡れていた。男友達とバイバイしてひとり。雨音が心地よい。アスファルトにしとしと降りつづける雨。小さな流れになってどこかへ流れている。バスを待つ列にいる私、私の前のママに抱っこされている男の子と目が合う。気まずくて目をそらして…

焼きとうもろこし

子どもの頃、私を夏祭りに連れて行ってくれたのは祖父だった。綿あめ、お面、ヨーヨー、金魚すくい…。祖父は私がほしいものを何でも買ってくれるし、やってみたいことも全部させてくれた。私が綿あめを食べれば「うまいきゃ?」と祖父が聞く。私がうなずくと…

正夢

she

同じ区内の年上のレズビアンの知り合いと一昨年の秋、荻窪のコメダ珈琲でお茶をした。 きのこさん、彼女はなるべくはやく作った方がよろしいかと。こんなこと言いたくないけど、誰でも年をとると劣化する。年を取るほど恋人はできにくくなるから。私みたいに…

アラームトーク

カーテンを開けると外の緑がキラキラしている。私は朝が弱い。私は精神障害者向けの作業所に通っている。ここに通っている人たちは全員障害者。そこにいる人が全員障害者ってそれって異常な場所だと私は思う。この世の中は健常者と障害者で暮らす場所が分か…

最近やってること

恋活 最近やってること?もちろん恋活、出会系。前の彼女のことが好きなまま3人の人と会った。どの人のこともしっかり見ることができなかった。その後、ボーイッシュな人と会った。友達になりたくて。その後、年下の人と会った。その子のおかげで彼女への気…

ガジュマルの夢

she

帰り道 少し遠回りなつかしい道 角をまがる彼女の部屋を見上げるベランダにガジュマル私の部屋で枯れかけたガジュマル別れ際 彼女に預けた 私があげた自転車と同じきっと彼女は捨てたろうガジュマルは彼女のとこのベランダにいた 背が伸びたガジュマル元気な…

セックスレスとくくられたくない

she

45ぐらいになると性的にたん白になるのだろうか?レズビアンの友達がいなくて中年レズビアンの性生活事情がまったくわからない。 私にレズビアンの友達がいたのは20代の頃。あの時はとくにタチの友達と会えば下ネタを話していた。当時の彼女とも会えばセック…

携帯電話

祖母が亡くなってからも祖母の携帯電話の番号を消せずにいた。スマホのアドレス帳をめくる時、祖母の名前が見えると、なんとなく祖母に会えたような気がするから。 ある晩の仕事帰り。私は少し酒を飲み過ぎた。祖母の携帯電話の番号を今は誰が使っているのだ…

青春居酒屋

ボロい飲み屋 下北沢の西口から結構歩いたところに私の青春居酒屋があった。下北沢のにぎやかさと離れた閑静な住宅街の一角に鬱蒼と木が繁る。そのかげにひっそりと古い木造のアパートがある。その隣に青春居酒屋があった。木材やらトタンやら、ちぐはぐな建…

友達とは

友達に「とは」をつけると苦しくなる。10代の頃は「友達とは」と考えては苦しくなっていた。友達とは煎じ詰めるように考えるものではない。友達に求めるものは人によって違う。いろいろ求めるほど苦しい。若い頃は、どうしても他人に対しての期待値が高くな…

キジトラがいた日々2

she

2009年の梅雨、18歳のみゅう(キジトラ)、30歳の私、38歳の彼女の共同生活がはじまった。 メンヘラ― 私の病気はうつ病だと思っていたら違うらしかった。彼女とみゅうとの共同生活を始める何年か前に知らされた。統合失調感情障害という病名。「統合失調症」…

キジトラがいた日々1

she

忘れてしまいそうな彼女との日々を書きつけておきたい。そう思っていたけど、12年も一緒にいたのに意外と書くことがない。たぶんどの日も同じような日々だったからなのだと思う。友達にそう話したら「みゅうがいた頃の話も書いたら?」と言う。 捨てられてい…

男の子みたいな女の子3

末期的な高校生活 私は中学、高校と自分のセクシュアリティを隠していた。好きな女子に好きだと告げていた小学生の頃の私とは違って、私は本当の自分の気持ちを内緒にした。ついでに自分は男子として生きたい気持ちも隠していた。 自分で選んだ高校は私服だ…

男の子みたいな女の子2

スカートの制服が嫌! 僕という女の子は小学6年生で「あたし」になった。中学2年生で生理がやってきた。生理は憂鬱を連れてきた。 相変わらず好きな女の子がいたけれど、私は好きな子に好きだとは言わなくなった。 私は自分が好きになるのが同性であること…

男の子みたいな女の子1

僕と言う女の子だった 子どもの頃、私は自分のことを「僕」と言っていた。母と弟2人と出かけると3人とも男の子と間違われることは日常茶飯事。そのたび、母が「この子は女の子で…」と訂正する。私は自分を男の子と思っていたけど、男の子に間違われるとな…

桜の頃に

iPhoneの画面に映る小さなつぶやきの中に恋の予感を探す春。同じ画面づたいにひとりの女性と何万回もことばを交わした日々は遠く。 パソコンやiPhoneのフォトを開けば彼女との思い出の写真がこれでもかと表示される。なにがあるわけでもないのに、ただ一緒に…

料理人の仕事を眺めながら一杯

ふだん花金ということばと無縁な生活なのだけど、昨日の金曜日は事業所の男友達と調布に出て牛たん屋に行った。 予約しておいてよかった。私たちがカウンター席に座って食べている間、何組もの人たちが席がなく諦めて帰っていった。 料理を写真に撮りたかっ…

魔法の手

私には魔法の手があるらしい。 私は泉になった 人に「どうしたらいい?」と聞かれたり、こういうのを作ってほしいと言われると、いい考えが出てくる。 去年、私が個人として事業所にプレゼンしたあたりから。あの辺から私はアイデアが湧き出るように出てくる…

あなたが男だったら私はあなたを好きにならなかった

男の魂が宿っている? 「君には男性の魂が宿っているんだね」以前お世話になっていた婦人科の先生が私のことをそう言った。 元カノにつき添ってもらった診察時に先生がそう言った。見た目も中身も女性らしい元カノと見た目がメンズライクな私の組み合わせを…

なんとなく

いってらっしゃい 気持ちよく晴れた土曜日の朝。久々に窓を開ければ、すぐそばから「いってらっしゃい」の声がする。 ん?いってらっしゃい? その言葉。私はずっと聞いていなかった。家を出るのが遅い私は「いってらっしゃい」と彼女を見送る側だった。彼女…

フリーランスになりたい

父への嫌悪感 気づいたら父に対しての嫌悪感がなくなっていた。父はフリーランスとして働いて妻子を養っていた。人として問題はあったけれど、父は生活に必要なお金を稼いでいた。 私の収入は少ない。だから元カノが失業した時、少しも支えてやれなかった。…

もうすぐ雨が降るかもしれない

下駄の人 私は古いアパートの2階に住んでいる。何年か前の春。自分の住むアパートに帰る時のこと。ベランダにたくさんの花を飾っている部屋が2階にあるのを見つけた。 鉢に植えられたたくさんの花がベランダの外に向かってめいっぱい咲いている。あの部屋…

she

彼女は雪が好きだった。鹿児島生まれだからめずらしかったようで。部屋が寒くなるほど窓を開けっぱなしで雪を見る彼女はかわいかった。 今朝、ごみを出そうと思ったら雪が降り出した。雪が降るたび彼女を思い出す。その度せつなくなった。いまはせつないとか…

もし誰かとつき合うならば…

彼女ができたら…こんなふうに過ごしたい 出会系アプリで知り合って、2月末に会った30代後半の子がずっと気になっていた。趣味が合わなくて、会話が合わなくて、LINEのタイミングも合わなくて。何年かに一度、全然合ってない人を追いかけたくなる病気です。…

春の訪れ~失恋から立ち直るのに3年もかかってしまった

冬がいちばん好きな私だけど、今年ほど春が嬉しく感じたことはない。 壁も床もペラペラなアパート。そんなアパートで元カノと別れた年の春。下の階の人が夜に大声で歌ったり暴れたりして大変だったこともあった。その後、私の下の部屋はしばらく誰も住んでな…

年齢なんて関係ない?

ボイは恋活大変です! 恋活とは自分に合う素敵な恋愛相手を探す活動です。だそうです。ググって出てきた情報。そうです私は恋活中の需要の少ないボイタチです。レズビアンはフェムよりボイの方が圧倒的に多い。ゲイでオネェが多いのと似ているんだろうか?理…

はじめて電話した

◎事業所を辞めるかも通っている事業所がどんどんつまらない場所になっている。たぶん年内で辞めると思う。毎日単純作業をするなら、人と会って話したり、文を書いたり、本を読んだ方がずっといい。それか自宅でそうした活動をしながら、お昼だけ事業所に食べ…

気になるひとのいる毎日

去年の12月に12年間暮らしをともにした元カノのことを書いておきたくて。私はこのブログをはじめた。その時の私はなにをしても元カノのことばかり考えていた。家は近いけれど決して会うことも話すこともない関係になってしまった私たち。彼女を思うと別れて…