六畳一間

ボーイッシュなレズは彼女を作るのが大変だ

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アイデア職人のしごと道具

レズビアンの恋愛ネタが尽きたので、きょうは私のしごとの話など。 私は企画と文章執筆で生計を立てれたらと思っている。フリーランスを目指していて。お客さんとの会話がはずむだろうと思い、ていうか私自身が興味があるので占いのできる人を目指してて。 …

セクシーではないけれど

私はセクシーではない。哀しいほどに。 10代の頃、いまもつき合いのある友達Mが大人っぽくてセクシーで憧れた。Mは背の高い美人でお姉ちゃんの影響で音楽に詳しくて、別の高校の大人っぽい友達とクラブに出かけていた。いまは体調を崩しているけれど、Mは…

春の雨

夜の駅前は雨に濡れていた。男友達とバイバイしてひとり。雨音が心地よい。アスファルトにしとしと降りつづける雨。小さな流れになってどこかへ流れている。バスを待つ列にいる私、私の前のママに抱っこされている男の子と目が合う。気まずくて目をそらして…

焼きとうもろこし

子どもの頃、私を夏祭りに連れて行ってくれたのは祖父だった。綿あめ、お面、ヨーヨー、金魚すくい…。祖父は私がほしいものを何でも買ってくれるし、やってみたいことも全部させてくれた。私が綿あめを食べれば「うまいきゃ?」と祖父が聞く。私がうなずくと…

正夢

she

同じ区内の年上のレズビアンの知り合いと一昨年の秋、荻窪のコメダ珈琲でお茶をした。 きのこさん、彼女はなるべくはやく作った方がよろしいかと。こんなこと言いたくないけど、誰でも年をとると劣化する。年を取るほど恋人はできにくくなるから。私みたいに…

アラームトーク

カーテンを開けると外の緑がキラキラしている。私は朝が弱い。私は精神障害者向けの作業所に通っている。ここに通っている人たちは全員障害者。そこにいる人が全員障害者ってそれって異常な場所だと私は思う。この世の中は健常者と障害者で暮らす場所が分か…

最近やってること

恋活 最近やってること?もちろん恋活、出会系。前の彼女のことが好きなまま3人の人と会った。どの人のこともしっかり見ることができなかった。その後、ボーイッシュな人と会った。友達になりたくて。その後、年下の人と会った。その子のおかげで彼女への気…

ガジュマルの夢

she

帰り道 少し遠回りなつかしい道 角をまがる彼女の部屋を見上げるベランダにガジュマル私の部屋で枯れかけたガジュマル別れ際 彼女に預けた 私があげた自転車と同じきっと彼女は捨てたろうガジュマルは彼女のとこのベランダにいた 背が伸びたガジュマル元気な…

セックスレスとくくられたくない

she

45ぐらいになると性的にたん白になるのだろうか?レズビアンの友達がいなくて中年レズビアンの性生活事情がまったくわからない。 私にレズビアンの友達がいたのは20代の頃。あの時はとくにタチの友達と会えば下ネタを話していた。当時の彼女とも会えばセック…

携帯電話

祖母が亡くなってからも祖母の携帯電話の番号を消せずにいた。スマホのアドレス帳をめくる時、祖母の名前が見えると、なんとなく祖母に会えたような気がするから。 ある晩の仕事帰り。私は少し酒を飲み過ぎた。祖母の携帯電話の番号を今は誰が使っているのだ…

青春居酒屋

ボロい飲み屋 下北沢の西口から結構歩いたところに私の青春居酒屋があった。下北沢のにぎやかさと離れた閑静な住宅街の一角に鬱蒼と木が繁る。そのかげにひっそりと古い木造のアパートがある。その隣に青春居酒屋があった。木材やらトタンやら、ちぐはぐな建…

友達とは

友達に「とは」をつけると苦しくなる。10代の頃は「友達とは」と考えては苦しくなっていた。友達とは煎じ詰めるように考えるものではない。友達に求めるものは人によって違う。いろいろ求めるほど苦しい。若い頃は、どうしても他人に対しての期待値が高くな…

キジトラがいた日々2

she

2009年の梅雨、18歳のみゅう(キジトラ)、30歳の私、38歳の彼女の共同生活がはじまった。 メンヘラ― 私の病気はうつ病だと思っていたら違うらしかった。彼女とみゅうとの共同生活を始める何年か前に知らされた。統合失調感情障害という病名。「統合失調症」…

キジトラがいた日々1

she

忘れてしまいそうな彼女との日々を書きつけておきたい。そう思っていたけど、12年も一緒にいたのに意外と書くことがない。たぶんどの日も同じような日々だったからなのだと思う。友達にそう話したら「みゅうがいた頃の話も書いたら?」と言う。 捨てられてい…

男の子みたいな女の子3

末期的な高校生活 私は中学、高校と自分のセクシュアリティを隠していた。好きな女子に好きだと告げていた小学生の頃の私とは違って、私は本当の自分の気持ちを内緒にした。ついでに自分は男子として生きたい気持ちも隠していた。 自分で選んだ高校は私服だ…

男の子みたいな女の子2

スカートの制服が嫌! 僕という女の子は小学6年生で「あたし」になった。中学2年生で生理がやってきた。生理は憂鬱を連れてきた。 相変わらず好きな女の子がいたけれど、私は好きな子に好きだとは言わなくなった。 私は自分が好きになるのが同性であること…

男の子みたいな女の子1

僕と言う女の子だった 子どもの頃、私は自分のことを「僕」と言っていた。母と弟2人と出かけると3人とも男の子と間違われることは日常茶飯事。そのたび、母が「この子は女の子で…」と訂正する。私は自分を男の子と思っていたけど、男の子に間違われるとな…

桜の頃に

iPhoneの画面に映る小さなつぶやきの中に恋の予感を探す春。同じ画面づたいにひとりの女性と何万回もことばを交わした日々は遠く。 パソコンやiPhoneのフォトを開けば彼女との思い出の写真がこれでもかと表示される。なにがあるわけでもないのに、ただ一緒に…

料理人の仕事を眺めながら一杯

ふだん花金ということばと無縁な生活なのだけど、昨日の金曜日は事業所の男友達と調布に出て牛たん屋に行った。 予約しておいてよかった。私たちがカウンター席に座って食べている間、何組もの人たちが席がなく諦めて帰っていった。 料理を写真に撮りたかっ…

魔法の手

私には魔法の手があるらしい。 私は泉になった 人に「どうしたらいい?」と聞かれたり、こういうのを作ってほしいと言われると、いい考えが出てくる。 去年、私が個人として事業所にプレゼンしたあたりから。あの辺から私はアイデアが湧き出るように出てくる…

あなたが男だったら私はあなたを好きにならなかった

男の魂が宿っている? 「君には男性の魂が宿っているんだね」以前お世話になっていた婦人科の先生が私のことをそう言った。 元カノにつき添ってもらった診察時に先生がそう言った。見た目も中身も女性らしい元カノと見た目がメンズライクな私の組み合わせを…