六畳一間

ボーイッシュなレズは彼女を作るのが大変だ

正夢

 

同じ区内の年上のレズビアンの知り合いと一昨年の秋、
荻窪コメダ珈琲でお茶をした。

きのこさん、彼女はなるべくはやく作った方がよろしいかと。
こんなこと言いたくないけど、誰でも年をとると劣化する。
年を取るほど恋人はできにくくなるから。
私みたいにならないでほしいの。

私は45歳。あと5年好きなことしていたい。
もし、そうしても私はまだ50歳。
私は知り合いの言葉を流した。


* * * *

私は友達2人と彼女の家に忍び込んだ。
2人で暮らした懐かしい六畳一間。
そのはずだけど、あの頃となにか違う?
小さなキッチンと六畳間。
ベッドのうえに枕が2つ。
私が使っていたのと違う枕が彼女の枕の横に。
私はそれが男のものだと確信した。
私のつぎは男とつき合ったのか。
いつも、私の彼女は別れるとつぎに男とつき合う。
法則性なのか?

* * * *

私は彼女に電話をしている。
あれ?なぜ当たり前のように私は電話をかけている。
そして、彼女は当たり前のように電話に出る。

1年半前ぐらいから男のひととつき合っている。
あれ?もうすぐ別れて3年だけど、
彼女は私の半分しかシングルじゃなかったのか。

あんなにひとりになりたいと言っていたのに。

その男のひとは彼女のなかに入ったんだろうか?
毎日一緒にごはんを食べているんだろうか?
そのひとは彼女からちゃんづけで呼ばれているんだろうか?

* * * *

コメダ珈琲で知り合いが言う。
きのこさんは彼女さんに新しい恋人ができても嫉妬しないのですか?

ですか?

私は彼女が誰とつき合ってもかまいませんよ。

ですか?

 

↓気に入ったら応援クリックお願いします。

にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ
にほんブログ村