六畳一間

ボーイッシュなレズは彼女を作るのが大変だ

友達とは

 

友達に「とは」をつけると苦しくなる。
10代の頃は「友達とは」と考えては苦しくなっていた。
友達とは煎じ詰めるように考えるものではない。
友達に求めるものは人によって違う。
いろいろ求めるほど苦しい。
若い頃は、どうしても他人に対しての期待値が高くなる。
期待値を高くすると友達は0人になる。
かと言って妥協して、どんな人とも仲良くするのもなんか違う。

このブログは誰が読んでくれているのだろう?
なんとなく大人が読んでいる気がするけれど、
きょうは10代の方に向けて書いてみたい。

友達の定義。私の場合。


友達とはどんなものか?それに答えるのは難しい。
私は楽しく会話ができたらマルにしている。
あらゆる話題について話せる人はいない。
たまにいるけれど、そういう人は親友になる可能性がある。
恋人やパートナーとだって、
そんなにいろんなことを話せるとは限らない。
好きな俳優とか好きなミュージシャンとか、
なにかしら接点があって、その話で盛り上がれたら友達。
大人になってから、そんなふうに思うようになった。
若い頃は好きなことが被るだけで楽しく話せたのに、
大人になるとつまらないことで、人と仲良くなれなかったりする。
どっちの方がお金を持ってるだとか、
どっちの方が高学歴だとか、
どっちの方がイケメンの旦那がいるだとか、
どっちの方が美人の妻がいるとか、
どっちの方が立派な家に住んでいるとか、
あげればキリがない、どうでもいいことで、
人と仲良くなれかったりする。
中学生とか高校生が収入の差が理由で仲良くなれないことってないのではないか。
どうして人は大人になるとお金が理由で仲良くなれなくなるのだろう。
ほかの生き物で大人になった時、
互いの持っているものの量とか大きさとか立派さとか。
そういうことで仲良くなれたりなれなかったりする生き物はいるのだろうか?

最悪なときこそ


私は以前はお金がある方だった。
それが病気をしてお金がなくなったら、
私の羽振りが良かった頃の友達がサーっと消えていった。
私はよくお酒やごはんをおごっていた。
消えた友達は、それが目的だったんだろうか?
友達は当時の私の彼女の方に流れて行った。
きっと彼女の方が出世していたから?
とにかく私はかなりの友達を失った。
やっぱり悲しかった。
しかし、落ちぶれた私のそばにいてくれる友達がいた。
そして、落ちぶれた私を大切にしてくれる彼女ができた。
いちばん落ちていた時の私と仲良くしてくれた友達の多くは、
いまも仲良くしている。
「友達は流れもの」というのが、かつての友達の口ぐせだった。
それはどうだか。
縁がある人は、ずっと繋がっている気がする。
なにもしないで繋がっていることってあるだろうか?
私はたまに会う友達にも、ときどき連絡するようにしているけれど。

若い人に知ってほしいのは、
自分が最悪の状態こそ、自分を取り巻く人達の価値が分かるということ。
病気とかお金を理由に離れていく人は、
自分のことを大して大事に思っていない。
それがなにかの折にむき出しになっただけ。
私なら、もっと自分を大事に思ってくれる人とつき合いたい。
病気だからとか、貧乏だからとか、
それぐらいでこっちを切ってくる人なんてこちらからごめんだ。
いまでこそ、そう思えるようになったけれど、
やっぱりそういう理由で切られると少なからずショックではある。

一生モノの友達


とにかく大人はお金に左右されている。
それに比べて10代の方たちは、友達ともっと純粋につき合える。
大人になると毎日一緒の時間を過ごせる人なんて、
会社の上司とか同僚とかに限られる。
でも会社の人たちといくら一緒にいたって、仲良くなることはほぼない。
それどころか、会社を出たらその人たちのことを忘れたいと思うことの方が多い。
よく大人が「いいわね、あなた青春まっさかりで」と学生の私に言った。
私は悩みまくっていて苦しさしかない毎日だったので、
そんなこと言われると怒りさえわいた。ふざけんなよ、と。
中学、高校と苦しくて苦しくてたまらなかったのに、
当時の卒業アルバムを見ると、私の顔は楽しそうだ。
思い出しても、なんとなく楽しい感じに思い出される。
若さの真っただ中にいる人にいくら言っても、信じられないだろう。
いま身近にいて、一緒に帰ったり、一緒に遊んだり、本を貸し借りしている人。
その人は、あなたと長い時間をともにしているはず。
そういう友達は大人になるとできないということを知っておいてほしい。
いまつき合いがある私の高校時代の友達は2人。
そのうちの1人は私のカウンセラーみたいな存在。
私が病気や失恋で大きく転ぶたび、その友達が私を助けてくれる。
もちろん友達が転んだら、今度は私が元気づける。
一生モノの友達は若い頃にできることが多い。

友達がいなかったら


もちろん、10代の頃不毛の時を過ごす人もいる。
友達がいないのはおかしいことではない。
もし、あなたに友達がいなくても、
本や音楽の友達をつくると良い。
本や音楽と心を通わすことも豊かな時間と言えると思う。
自分の心がやわらかいなどと、あなたは思わないだろう。
10代の自分の心が真っ白な雪のようだと、
あなたが気づくのは大人になってからだろう。
そういう時期は何を読んでも聴いても、スポンジのように吸収できる。
いいものを自分にシャワーのように浴びせてほしい。

 

 

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