六畳一間

ボーイッシュなレズは彼女を作るのが大変だ

気になるひとのいる毎日

 

去年の12月に12年間暮らしをともにした元カノのことを書いておきたくて。
私はこのブログをはじめた。
その時の私はなにをしても元カノのことばかり考えていた。
家は近いけれど決して会うことも話すこともない関係になってしまった私たち。
彼女を思うと別れてから2年経っても3年目が近づこうとも胸が痛くてたまらなかった。

それからわずか2か月。
私の心に大きな変化が起きた。
出会系アプリで知り合った6個下の女の子が気になるようになった。
元カノは8個上だった。
私は年上に憧れがあったから元カノに夢中だった。
きっと次のひとも年上だろうと思い込んでいたのだが…。

6個下の子からメッセージをもらってしばらくやり取りをして。
最初は何も響かなかった。それでもその子とやり取りするうちに、
控え目だけどやさしい人柄を感じるようになって、
いつからかその子のことが気になるようになった。

その子とは先週の土曜日に私のテリトリーの阿佐ヶ谷で会った。
その子は神奈川から2時間以上もかけて私に会いに来てくれた。
私は遠くまで来てくれてありがとうと伝えた。
定食屋さんでランチして、商店街をぶらぶらして、
昔ながらの喫茶店でおしゃべりをした。
茶店は客のしゃべり声と厨房の料理の音で適度にざわめき。
レズビアンだのセクシュアルマイノリティだのひとに聞かれたくないワードも
気にせずふつうのボリュームで話せた。
それは私の計算通り。
空いていたのがカウンター席だったのが幸い。
横並びの方が向かい合うより緊張せずに話せた(私は)。

会う前の日にその子から初日にものすごく緊張するから猫をかぶるね、と言われていた。
きのこちゃんよろしくね、とも。
私は彼女が少しでも気まずくならないようにと自分からしゃべった。
しかし、しゃべりすぎてしまった。
その子が話した量があまりにも少なくなりすぎてしまって。
家に帰ってから、そのことに気がついて。
LINEであやまった。
その子が実家に帰る土日でなく平日に電話しようって誘った。
だから、今度は話を聞かせてって。
いいよと言ってくれたけれど、今週は電話をしなかった。
来週にしようねって話になった。

まだ少ししかその子のことを知らないから、
その子を好きだとは言えない。そんなこと言える立場じゃない。
それにきっと他のひととも出会系でやり取りしている気がする。
もしかして、私に会ってガッカリしたかもしれない。
だけど、今週私が自分の通った大学のあった神保町に出かけた話をした。
そこで安くておいしくて有名な「いもや」で天ぷら定食食べたよと写真を送った。
あと、「さぼうる」っていう昔ながらの喫茶店の写真も送ったら。
天ぷら屋に行きたい!と言ってくれた。
てことは、もう1度私と会ってもいいってことだよね?

阿佐ヶ谷で会った時は私の家の近くのキレイな銭湯に行きたいと言っていた。
私はいいよと言いながら、2人で銭湯で裸になったら死ぬほど恥ずかしい!
と思っていたけれど、その子も銭湯に行きたいと言わなくなった。
銭湯はもういいの?って聞いてみた方がいいか?

誰かを好きになってゆく過程がなにしろ15年ぶり。
どうしていいのかいちいち戸惑うばかり。
元カノの時は元カノがリードしてくれた。
今度はきっと私がリードしなければならない。
リードして振り向いてもらえるかも未知だけど。
私はどうも「わからない」という状況にすごく弱いみたいで。
どう考えてるか?よく分からないとなると、ますます気になってしまう。

その子はディズニーとテレビが大好きなのだ。
どちらも私が苦手なものだ。
ディズニーはがんばっても行けない。あんな混んでるの無理だ。
テレビはその子の好きな番組録画して見て、感想をLINEで伝えたりしてる。
私はこだわりがすごく強いところがある。
カレーにハマってネパール人が営む店でスパイスを買ってきたり。
お茶の道具を集めたり。
でも、自分の好みと違うテレビを見たり音楽を聴いたりはできる。
自分のこだわりも残しつつ、新しい誰かの好みを吸収することはできる。
まだ、この子とつき合いたいのか?もよく分からないけれど、
自分のこだわりを残しつつも柔軟でいたいと思う。
元カノと一緒にいて、元カノの好きなものを教えてもらう楽しさ。
また誰かとつき合うなら互いの好きを混ぜ合えば楽しいだろう。
1人ではなれない自分になるだろう。
いままで見たことのない自分になるだろう。
1人で暮らすのは想像していたより楽しい。
そうだけど、私はまた2人で歩む誰かを迎える準備ができた。
それだけでも6個下の子と出会えた価値があると思う。

 

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