六畳一間

ボーイッシュなレズは彼女を作るのが大変だ

なんとなく

 

いってらっしゃい


気持ちよく晴れた土曜日の朝。
久々に窓を開ければ、すぐそばから「いってらっしゃい」の声がする。

 

ん?
いってらっしゃい?

 

その言葉。私はずっと聞いていなかった。
家を出るのが遅い私は「いってらっしゃい」と彼女を見送る側だった。
彼女を見送ってカギをかけて二度寝する。
たまに私が先に出る時は「いってらっしゃい」と彼女が見送ってくれた。

「いってらっしゃい」のない毎日。
それはふたりの時に想像したようなさみしい日々ではなかった。
相手を気にせず、やりたいことをいくらでもやれる日々。

彼女との日々は私が癒される日々だった。
別れてから新しいステージが待っていた。
私は自分の得意なことでお金を稼ぎたい。
なんとなく?違う。どうしても。どうしても!

将来の仕事のパートナー?


私は午後に武蔵野さんに電話した。
事業所に対して私が行ったプレゼンを見た人から私に仕事が入ったと伝えた。
父の会社で仕事していた時に私と武蔵野さんはパートナーだった。
私がアクセルなら20歳年上の武蔵野さんはブレーキ。
ブレーキだけでなく、職業人として大切なことを教えてくれた人。
いろんな凸凹がピッタリ合った。
武蔵野さんは父の会社を辞めた後、大きな会社で働いていた。
そろそろリタイヤする頃だと思う。
私は武蔵野さんと再び仕事をするかもしれないと思った。なんとなく。

なんとなく


私にとって「なんとなく」が大事。
「なんとなく嫌だ」と感じたらやめたほうがいい。
「なんとなく好き」と感じたらもっと進め。
直感が大事だと思う。
私が病気になったのは直感で嫌だと思うことをやり続けたからだと思う。
なんとなく、そう思う。
もし祖母と同じ83歳まで私が生きるなら、私の人生は残りあと38年。
人生後半戦の38年はきっとものすごいあっという間だろう。
これからはやりたいことを中心にやっていこう。
いくらお金がよくても、やりたくないことを我慢してやるのは嫌だ。


朝が来た ああ しあわせ
小さなバスで はじまる今日の日
おはよう 細道 おはよう 坂道
同じような毎日 そこにしあわせ
君と お茶を飲む 午後
日が伸びた それだけでしあわせ
眠る 起きる 食べる
君との毎日 飽きることなんてない
同じような毎日 そこにしあわせ

 

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