六畳一間

ボーイッシュなレズは彼女を作るのが大変だ

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正夢

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同じ区内の年上のレズビアンの知り合いと一昨年の秋、荻窪のコメダ珈琲でお茶をした。 きのこさん、彼女はなるべくはやく作った方がよろしいかと。こんなこと言いたくないけど、誰でも年をとると劣化する。年を取るほど恋人はできにくくなるから。私みたいに…

ガジュマルの夢

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帰り道 少し遠回りなつかしい道 角をまがる彼女の部屋を見上げるベランダにガジュマル私の部屋で枯れかけたガジュマル別れ際 彼女に預けた 私があげた自転車と同じきっと彼女は捨てたろうガジュマルは彼女のとこのベランダにいた 背が伸びたガジュマル元気な…

セックスレスとくくられたくない

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45ぐらいになると性的にたん白になるのだろうか?レズビアンの友達がいなくて中年レズビアンの性生活事情がまったくわからない。 私にレズビアンの友達がいたのは20代の頃。あの時はとくにタチの友達と会えば下ネタを話していた。当時の彼女とも会えばセック…

キジトラがいた日々2

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2009年の梅雨、18歳のみゅう(キジトラ)、30歳の私、38歳の彼女の共同生活がはじまった。 メンヘラ― 私の病気はうつ病だと思っていたら違うらしかった。彼女とみゅうとの共同生活を始める何年か前に知らされた。統合失調感情障害という病名。「統合失調症」…

キジトラがいた日々1

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忘れてしまいそうな彼女との日々を書きつけておきたい。そう思っていたけど、12年も一緒にいたのに意外と書くことがない。たぶんどの日も同じような日々だったからなのだと思う。友達にそう話したら「みゅうがいた頃の話も書いたら?」と言う。 捨てられてい…

she

彼女は雪が好きだった。鹿児島生まれだからめずらしかったようで。部屋が寒くなるほど窓を開けっぱなしで雪を見る彼女はかわいかった。 今朝、ごみを出そうと思ったら雪が降り出した。雪が降るたび彼女を思い出す。その度せつなくなった。いまはせつないとか…